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Vol.71 FXは情報・流通が多い通貨で取引を

投資や保険など、お金に関する様々な質問や相談に
幅広い分野のプロフェッショナルがズバリ答えるこのコラム。

今回も前回前々回に引き続き、
「FXはどの通貨から取引をはじめるべきですか?」
を取り上げます。

Q.FXをはじめたばかりの初心者です。

先日、口座を開設したFX業者では
ドルやユーロだけでなく、ポンド、オーストラリアドルなど
さまざまな通貨が取引できるようです。

常識的に考えれば、一番なじみのある
ドル円の取引からはじめるべきなのかもしれませんが、
スワップポイントを見ると他の通貨でも取引をしてみたくなります。

ぜひ、専門家の皆さんからのアドバイスをお聞かせください。

(30代 男性)

今回は年間150回前後もの講演の他、
テレビや雑誌など様々なメディアで活躍中の
経済アナリスト 田嶋智太郎さんに答えてもらいました。


田嶋智太郎 プロフィール

慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJ証券勤務を経て転身。

金融・経済全般から戦略的な企業経営、
個人の資産形成、資金運用まで幅広い範囲を分析・研究する。

週刊現代など、活字メディアの連載執筆、コメント掲載多数。
数多のWEBサイトで株式、外国為替等のコラム執筆を担当し、
株式・外為ストラテジストとしても高い評価を得ている。

テレビ(テレビ朝日「やじうまプラス」、BS朝日「サンデーオンライン」)や
ラジオ(毎日放送「鋭ちゃんのあさいちラジオ」)などのレギュラー出演を経て、
現在は日経CNBC「マーケットラップ」のレギュラーコメンテータを務める。

主な著書は「財産見直しマニュアル」(ぱる出版)
外貨でトクする本―10ドルから始めよう!」(ダイヤモンド社)など。

オフィシャルHPは http://www.e-minamiaoyama.com/

初心者であろうとベテランであろうと、
やはりFX取引を行ううえで「基本中の基本」
と位置づけられるのはドル/円
ということになるでしょう。

その理由は、第一にドル/円が私たちにとって
最も身近で馴染みのある通貨ペアだから
です。

馴染みがあるということは、
それだけ入手できる情報量も多いということになります。

少なくともドル/円のレートだけは、
テレビのニュース番組などでも紹介されることが多いですよね。

逆に、ユーロ/円やポンド/円、ユーロ/ドルなどについて
地上波のニュース番組で触れる場面など、
めったにお目にかかりません。

■情報量・流通量ともに多いドル/円

そもそも世界の為替取引の9割近くはドルに絡んだものであり、
ユーロの台頭が目覚しい今日にあっても、
やはりドルが世界の基軸通貨であることに変わりはありません。

よって、米国発のニュースや政府高官の発言、
米国の経済指標や景気データなどは世界的に注目度が高く、
関連の情報は日本でも豊富に入手することができます。

もちろん、日本に関わる情報については
日本にいる私たちが最も入手しやすいわけですから、
ある意味、私たち日本人はドル/円を取引するうえで
有利な立場にいるといっていいでしょう。

blogFIN71.jpgまして、ドル/円はユーロ/ドルに次いで流通量の多い通貨ペアです。

つまり、それだけ相場の懐が深く、他の通貨ペアに比べるとドル/円の値動きの方が安定しています

一方、流通量が少ない通貨ペアは、ときに極めて激しい値動きをすることがあります。

一部の大口投資家のなどの思惑によって、一時的にも理屈に合わない値動きをするようなこともあります。

つまり、流通量が少ない通貨ペアは
それだけ投資リスクも大きくなるのです


また、ユーロ/円やポンド/円、豪ドル/円など、
いわゆる「クロス円」の取引を行う場合には、
単に2国間の経済状況にだけ注目すればいい
というわけにはいきません。

ユーロ圏や英国、豪州などの経済は、
やはり米国経済の影響を多分に受けるため、
まずは米国経済が各国の経済に及ぼす影響を考慮し、
そのうえで各国通貨と円との関係が
どのように変化するのかを考えなければなりません。

結果、それだけ相場予測が複雑で難しくなるのです。

■「高金利通貨は値下がりしやすい」が原理原則

「超」が付くほどの低金利状態が続く日本にあって、
豪州やNZなどの高金利は確かに魅力に映ります。

FX取引を行ううえでは、
豪ドル/円やNZドル/円などを「買う」ことで
高いスワップポイントが日割りで得られるという楽しみもあります。

しかし、外国為替相場の原理原則では
「高金利通貨は値下がりしやすい」ということも
頭の片隅に置いておかねばならない事実
です。

ある国の金利が高いということは、
同時にその国のインフレ率も、物価上昇率も高い
ということになります。

逆にいえば、インフレ率が高いからこそ、
高金利を維持する必要があるのです。

当然のことながら、
インフレ率が高い国の通貨の価値は
長い目で見れば確実に目減りします。

たとえば、インフレ率が5%の国において、
現在100円の商品は5年後に127円になります。

つまり、インフレ率が高いほど
通貨の「購買力」は低下し、
同時に通貨の価値も減価してしまう
のです。

こうした考え方を反映させたのが、
よく耳にする「ビッグマック指数」であり、
小難しい用語では「購買力平価」などといいます。

たとえば、ビッグマックの価格が
日本で280円のときに米国で2.5ドルであったなら
1ドル=112となりますが、
米国が3.5ドルに値上げすると1ドル=80円となり、
ビッグマック指数の考え方では、
そのぶん「円高・ドル安が進む」ということになります。

もちろん、外国為替相場はときに購買力平価よりも
遥かに「割高」あるいは「割安」な水準に振れることがありますが、
長い目で見ると、いずれ購買力平価に収斂するということは
念頭に置いて
おきましょう。

いくらスワップポイントを積み上げても、
それ以上に価格変動による損失が生じたら元も子もありません。

今回のポイント!

・ドル/円は情報量・流通量がともに多く、
 比較的安心して取引できる。

・流通量が少ない通貨ペアは、
 ときに価格変動が大きくなるので要注意。

・高金利=高インフレの状態にある国の通貨価値は
 長い目で見ると減価する。

・スワップポイント<損失では意味がない。


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2008-09-30 11:12  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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